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6月, 2019の投稿を表示しています

フィリピン出稼ぎ事情(了)(Overseas Filipino Workers) (Last)

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                ある日の散歩道の風景 コンビニ・牛丼屋・居酒屋・食事処ーーーなど、日本でも多くの外国人が働いています。今や当たりまえです。難しい日本語をきちんと覚えて偉いですよね。生きていく、という根性が違う。 2019年5月の統計では、日本の人口は約1億2千6百万人で平均年齢は48.9歳。さらに65歳以上が約3千6百万人から3千8百万人。2020年には大ざっぱに見て、高齢者の割合が約 3.5人に1人の超高齢者社会が目前に迫っています。 2018年の統計によると、フィリピン人の平均年齢は24.3歳。 日本人の平均寿命はフィリピン人よりもかなり長いとはいえ、このままでは日本の社会・経済の活力を維持することは困難です。少子化問題も先を見通すことができません。 今年5月22日付の読売新聞によると、深刻な人手不足に悩む14業種に外国人労働者を供給するため、政府は今年の4月に「特定技能1号」在留資格制度を導入しました。 すでに外食産業で347人が所定の試験に合格。他の業種の合格者も順次発表されます。向こう5年間で最大34万人の外国人を雇用する予定だそうです。 習慣・文化が違う外国人が流入することによって、日本の社会の中で少なからず摩擦を起こすかもしれません。 しかし負の面ばかりとはかぎりません。故郷を離れ家族と離れて日本で頑張る彼らの姿をとおして、私たちがこれから生きていく道筋の指標となる面も必ず あると思います。 「人間到る処青山有り」とも言えます。 ( 注2 ) 外国人労働者との共生においては、日本の美しい伝統・文化をあくまで固持し、日本の社会規範を遵守させるということに注力する必要があります。 伝えられるところによると、AI(人工頭脳)の進歩により、早ければ2020年から、製造業・事務職で人余りが顕著になってくるそうです。医師のような専門職でさえ、約80%はAIやロボットで代替できるという実証データーがアメリカで発表されました。 「人生100年時代」と日本でよくいわれています。 終身雇用制度の崩壊・外国人労働者の増加・AIロボットの浸透などにより、これからの「働き方」「生き方」を、私たち個々人が否応なしに見直さざるを得ない時代になりつつあります。 In Japan, it is not unusual that many foreig

フィリピン出稼ぎ事情(2)(Overseas Filipino Workers) (2)

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ある朝の出勤風景。ジプニーを待っているところです。 フィリピンも日本と同じ島国ですが、2つの点で大きく異なります。 1つは、スペイン・アメリカによる長年月の支配をとおして、西洋文化がフィリピン人の日常生活に深く浸透してきたことです。外国人と接することにさほどの抵抗がありません。 もう1つは、英語力。非常に多くのフィリピン人が英語を読み・書き・話すことができます。この2つはOFWにとって強力な武器になっています。 フィリピン人の家族愛の強さとは裏腹に、自国への愛着は、私の知る限り、かなり弱い印象を受けます。 理由はいくつかあるでしょう、治安・経済・雇用の問題などーーー。 アメリカ・カナダ・イギリス・イスラエルなどの病院や介護施設などはOFWの存在なしに存立することはもはや不可能といわれています。 それでは、日本の外国人労働者の問題は将来、どのようになっていくのでしょうか。 The Philippines is an island nation like Japan, but they are quite different in  two things.  1.  T he Philippines had been ruled for centuries by Spain and the US; accordingly, Filipinos are now accustomed to the Western culture in their daily life.   The distance between Filipinos and the Westerners has been rather  close.   2.  Most Filipinos are well at home in English, with the ability to read, write, and speak.   Those two characteristics are practical tools for OFWs. Generally speaking, Filipinos seem to have intense love to their families, on the contrary, sometimes, little love to their

フィリピン出稼ぎ事情(1)(Overseas Filipino Workers) (1)

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                 なかなか立派な家ですね フィリピンは出稼ぎ大国といわれています。 2018年7月の統計によると、フィリピンの人口は約1億6百万人。そのうちの約1割もが海外出稼ぎ労働者です。(「フィリピン人海外出稼ぎ労働者」→Overseas Filipino Workers。以下、OFWと表示)OFWからの送金額はフィリピンの国内総生産(GDP)の 約1割にも上るそうです。 ( 注1 ) なぜかくも多くのOFWを生み出しているのでしょうか。理由は明明白白です。家族を養うため、少しでもいい生活をするためです。一般のフィリピン人の年収は、2012年度現在 で、日本円にして約45万円ほどです。 ( 注2 ) 2015年度時点での出稼ぎ国上位 10か国 1.サウジアラビア 2.アラブ首長国連邦 3.シンガポール 4.カタール 5.クウェート 6.香港 7.台湾 8.マレーシア 9.オマーン 10.バーレーン 中東とアジアで全体の約9割を占めています。 【主な職種】 【女】 サービス業(ホテル・レストラン従業員、店員など)・メイド・子守 り・看護師・介護士など 【男】 建設業・製造業・技能工・組立工など OFWの主な担い手は、女が若いお母さん、男は父親。 フィリピンでは人材派遣業が主要な産業の一つとなっています。なぜ彼らはいともたやすく、国外へ働きに出ることができるのでしょうか。 It is no exaggeration to say that the Philippines has been supplying the most workforce to foreign countries. According to the statistics from July in 2018, the population of the Philippines was 106million, about 10 % of which were Overseas Filipino Workers. (Hereafter: OFW)   The total remittance from OFWs has  amounted to about 10 % of GDP in the Philippines. ( See Note 1 ) Wha