新・人の暮らし(2)・市場


ラプラプ市のマーケットにやってきました。本通りの十字路から写した動画です。


本通りの風景。一方通行です。道の両側には、店店が軒を連ねています。薬局・携帯ショップ・生活雑貨店・食料品店・スーパーマーケット・バイクの修理屋などなど。ふつうの店よりも安いので、いつもたくさんの買い物客でにぎわっています。


本通りから延びている路地に入ってみる。魚屋・果物屋・野菜店・靴屋・洋服店などなどが、窮屈そうに隣接している。雑然としている分だけ、人肌を感じることができます。
日本にも数十年前に同じような風景がありましたよね。


別の路地の風景。


フィリピン人は食べることが大好きです。
町街を歩いていて今さらながらに思うことのひとつに、フィリピン人の体格が近年、際立って大きくなっているのが目につきます。
35年くらい前に初めて商用でマニラに来た当時は、肉づきがうすいフィリピン人が、そこかしこに大勢いました。

日本とフィリピンの経済格差は今もって大ですが、体格にしても身なりにしても、近年の経済発展の恩恵を受けているフィリピン人が年々、増えていることはたしかです。
機会があればブログに載せるつもりですが、クリスマスや大晦日に買い出しに繰り出すフィリピン人の群衆の活気には、目がくらむ思いがします。

フィリピン人の友人が言っていたことがあります。
「We are not poor any more. (フィリピン人はね、もう、貧乏なんかじゃない)」
しかしながら一方では、ある一定数のフィリピン人が、日陰の片隅で貧困にあえいでいるのも事実です。2021年時点での「フィリピン統計機構」によると、1憶1千万人強の人口のうち、貧困層に属する割合は23%に上ると発表されています。

「現実の貧困率は23%どころじゃない。その3倍くらいが貧困層なんだ」フィリピン通のある日本人の言です。

セブには日本料理店がたくさんあります。その代表格が、「呑ん気(NONKI)」と「一力茶屋(Ichiriki Chaya)」です。ふつうのフィリピン料理店よりかなり割高の料金ですが、セブ島で日本の味を堪能することができます。
たまに両店に行ってみると、ごくふつうの見るからに中流といえるフィリピン人の客の姿を目にすることがしばしばあります。

日本でも有名なカレーハウス「CoCo壱番屋」も、セブ市にオープンしています。昼時には近所の会社員たちでいつも満席です。

総じて言えることは、日本と日本人に対するフィリピン人の好感度は、ひじょうにヒジョウに非常に高いのです。その流れを汲んで、日本の食べ物にも、人気が集中しています。
今や世界中で食されている寿司もまた然り。セブ島でも地元の人たちに大人気です。

2023年4月5日・記


コメント

  1. 匿名21:15

    人の暮らし(2) 、楽しく拝見いたしました。
     町の風景は、まさに発展途上国そのものですが何故か懐かしくホッとする自分がいます

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  2. 匿名22:47

    人の暮らし(2) 、楽しく拝見いたしました。
    町の風景は、まさに発展途上国そのものですが何故か懐かしくホッとする自分がいます。世生さまもおっしゃる通り、雑然としている分だけ、人肌を感じることができるからだと思います。
     30年前にここ調布市に引越してきたころの最寄り駅、京王線国領駅前の商店街 動画や写真をみて感じるのは首都マニラと比較すると地方の町の風景と思いますが日本と比べ人々が若く、まだまだ人口が増え発展してゆくのでしょうね。日本はこれからどんどん人口が減っていくのに未だに全国あちこちで再開発事業が進められておりタワーマンションが乱立するようですが誰が買うんでしょうかね。現在既に問題になっている中国人を筆頭に外国人による買い漁りが益々進んでいくんじゃないかと思います。
     今、再開発事業で大きな話題になっているのが神宮外苑です。都会のオアシス神宮の森を守るために開発許可取消訴訟が始まりました。自然とラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場と野球の聖地、神宮球場を改修工事にとどめ文化遺産として残せと多くの署名が集まったとのことです。これを機にもう箱物作りは止めて、大きな問題となっている水道管老朽化問題に本腰を入れるべきです。人間が生存して行くためには一番必要なのですからね。 

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  3. 匿名22:54

    すいません、以下を修正してくださいませ。
    30年前にここ調布市に引越してきたころの最寄り駅、京王線国領駅前の商店街の風景とそっくりです。

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  4. 匿 名 さま

    諸事お忙しいところ、コメントをありがとうございます。
    国がちがっても人の営みに変わりがないように、街町の風景もまた、時が過ぎるにつれて、どの国々でも均一化・同一化されていくのでしょう。
    30年前の国領駅の商店街が今は跡形もないように、今のラプラプ市のマーケットの店店も、あと30年もすれば「開発」という名の下に、巨大ショッピングモールにすべて呑み込まれてしまっていることでしょう。
    とどのつまり、多くの人が考えることのたどり着く先には、だいたい、同じような成り立ちの現象が浮かび上がってくるのでしょうね。
    そして数億年後には、人類や生物類はとうに絶滅していて、鉄筋コンクリートや特殊合金の建造物と思しき残骸だけが地球上に散らばって、さらに時が移り、生物類が再び誕生して人類へと進化する。

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