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新・人の暮らし(5)・盆踊り (Japanese Summer Festival)

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5月6日(土)、7日(日)の両日、昼の12時から夜の10時まで、「セブ日本人会」主催の「セブ島盆踊り」がマンダウエ市で開催されました。2014年から始まり今年で7回目です。2020年から2022年までの3年間はコロナ禍のためにやむなく中止。 2014年のときの来場者数は約11,000人ほどでしたが、2017年には約33,000人もの入場者数を記録しました。 6日に会場をちょっと覗いてきました。 上の写真は午後5時ごろの風景です。今はちょうど幕間で、舞台は次の催し物を待っているところです。 観客は日本人、フィリピン人、欧米人の姿もあちこちに見られます。 The Japanese Summer Festival was held in Mandaue City, Cebu, from 12 at noon thru 10 at night, on May 6 and 7 first time in four years due to an international pandemic of coronavirus. 上の写真は秋田県の民謡が演じられているところです。 In the above pic, one of the Japanese folk dancings was performed. 祭りにつきものの屋台もたくさん出店されています。上の写真は、日本食レストランの老舗「呑ん気」。他の屋台を圧倒するほどの広い区画です。 焼き鳥・たこ焼き・焼きそば・こけし人形・コスプレ関連のグッヅーーーなどなど、日本の匂いがする屋台がところせましと軒を連ねています。 Food stands are ready to serve Japanese specialties---Yakitori (skewered barbecued chickens), Takoyaki (octopus-contained dumplings), Yakisoba (stir-fried noodles) and so on. (Above pic) Japanese anime goods and folkcraft Kokeshi dolls are also on display at other booths. 今や世界に名だたる日本文化、コスプレの数々をご覧ください。ほんの数例ですが、

新・人の暮らし(4)・フィリピンの洗濯事情

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  ある村の風景です。適当な樹々に物干しロープを掛けて、洗濯物を干します。空き地が格好の物干し場になっています。 えっ? 女物のド派手な赤やピンクの下着類も外に干してあるのかって? あるわけないでしょう!  南国のフィリピンで、いかに開放的なフィリピーナが多いといっても、変態の出歯亀野郎はいるんですよ!!  フィリピン だからといって、洗濯物をどこにでも自由に外に干していいわけではありません。都市部のコンドミニアムなどでは、美観景観を損ねるという理由で、市条例の規制を受けることがあります。 日本では当たりまえの物干しざおは、国それぞれの居住環境にもよるのでしょうが、ある物知り人によると、他国 では、あまりお目にかかれないようです。 フィリピンの洗濯事情については、私の知るかぎり、小金持ちでも富裕層でも、たとえ洗濯機があっても、手洗いが主流といっていいでしょう。 その主な理由として、とにかく、ほれぼれするほど、きれいになります。洗濯機で10回洗っても、手洗いには勝てません。しつこい汚れも心配ない。 洗濯機は一回の洗濯容量に限度があり、大家族の場合だと、何回かに分けて機械を回さなくてはならない。その点、手洗いなら一連の手作業を中断することなく、流れ作業でドンドンドンドコ進めることができる。 またフィリピンでは電気料金が日常の物価指数に比べて割高なので、手洗いのほうが経済的です。 手洗いの段取りは、大きめのタライを最低2つ、洗濯板、汚れ落としのブラシに洗剤などを用意する。ひとつのタライで洗濯をし、もうひとつのタライで洗剤をすすぎ落とす。 全部洗い終えたら、ギュウギュウと絞らないまま、干す。 ボタボタ、ダラダラと水滴が止めどなく流れ落ちる。そんなことは、気にしない。あとは、強い陽射しにまかせればいい。 雨期に入ると、突然の降雨に見舞われることもよくあります。乾く寸前の洗濯物がびしょびしょになってしまう。でも、そんなことは、気にしない。 止まぬ雨はないから。また強烈な陽が射すのを待てばいい。 日本と同じようなコインランドリーが、 セブ島にも街町にあります。ほぼ常に何人かの客の姿を見かけます。 また一方では、洗濯屋もよく目にします。コインランドリーのものよりも少し大きめの洗濯機器を備えていて、洗濯物1キロあたりいくらの商売をしています。 場所によって料金はまちまちですが、セブで

新・人の暮らし(3)・憩いの場

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スイス人経営のレストラン「ENGELBERG」の外観。ENGELBERGという店名は、言わずと知れたスイスの代表的な山岳リゾートの地名からきています。 写真には写っていませんが、右隣にはドイツ人が経営するパン屋があります。 マクタン島のラプラプ市・バサックに「Collinwood」という快適な住宅地があります。 この地に住む人びとは、外国人はもちろんフィリピン人も、相応の富裕層に属しています。経済的に余裕のある客を当てこんでいるのか、Collinwood 界隈には、外国人経営の店が何軒も目につきます。 ENGELBERG の前の道は、Collinwood に通じる専用道路です。Collinwood の住人は、したがって、外出時にも帰宅時にも、ENGELBERG の前を通ることになります。 「ああ、喉が渇いた。冷たいビールでも、グビグビグビ~と」 「ちょっと、小腹が空いたな。軽く食べていくか。コーヒーとサンドイッチでも」 ってな感じで、ついつい、フラフラと立ち寄る常連さんもいるでしょうね。 Collinwood に住む日本人の友人に連れられて私も何回か覗いてみました。 静かでなごやかで居心地の良い雰囲気は喧噪とは無縁の空間です。 今は午後の2時半を少し過ぎたころ。昼どきの賑わいが落ち着いて、小休止といったところでしょうか。 その友人の話によれば、ENGELBERG の顧客数は平均的に安定していて、客層の多くは北欧系で、日本人・韓国人・中国人などのアジア系は少数にとどまっているようです。 オーナーは71,2歳だそうです。奥さんはフィリピーナで、たぶん、40代半ばくらいでしょう。物腰のやわらかい、華のあるウェイトレスが4,5人います。 客層や店のたたずまいからして、ちょっと敷居が高い印象を受けるかもしれませんが、飲み物・料理ともに、当地に暮らす外国人にとっては、まあ手頃な値段です。 Collinwood の専用道路から本通りを横切ると、そこにもイタリア人やオーストラリア人など外国人経営の店が何店もあります。 下の写真の左隅に見えるのがオーストラリア人経営の「DINER」という飲食店です。 この店にも上記の日本人の友人といっしょに何回か行ったことがあります。 オーナ ーは40代半ばくらいで、奥さんは30代後半くらいのフィリピーナ。ここはウェイトレスではなく、ウェイターがふた

新・人の暮らし(2)・市場

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ラプラプ市のマーケットにやってきました。本通りの十字路から写した動画です。 本通りの風景。一方通行です。道の両側には、店店が軒を連ねています。薬局・携帯ショップ・生活雑貨店・食料品店・スーパーマーケット・バイクの修理屋などなど。ふつうの店よりも安いので、いつもたくさんの買い物客でにぎわっています。 本通りから延びている路地に入ってみる。魚屋・果物屋・野菜店・靴屋・洋服店などなどが、窮屈そうに隣接している。雑然としている分だけ、人肌を感じることができます。 日本にも数十年前に同じような風景がありましたよね。 別の路地の風景。 フィリピン人は食べることが大好きです。 町街を歩いていて今さらながらに思うことのひとつに、フィリピン人の体格が近年、際立って大きくなっているのが目につきます。 35年くらい前に初めて商用でマニラに来た当時は、肉づきがうすいフィリピン人が、そこかしこに大勢いました。 日本とフィリピンの経済格差は今もって大ですが、体格にしても身なりにしても、近年の経済発展の恩恵を受けているフィリピン人が年々、増えていることはたしかです。 機会があればブログに載せるつもりですが、クリスマスや大晦日に買い出しに繰り出すフィリピン人の群衆の活気には、目がくらむ思いがします。 フィリピン人の友人が言っていたことがあります。 「We are not poor any more. (フィリピン人はね、もう、貧乏なんかじゃない)」 しかしながら一方では、ある一定数のフィリピン人が、日陰の片隅で貧困にあえいでいるのも事実です。2021年時点での「フィリピン統計機構」によると、1憶1千万人強の人口のうち、貧困層に属する割合は23%に上ると発表されています。 「現実の貧困率は23%どころじゃない。その3倍くらいが貧困層なんだ」フィリピン通のある日本人の言です。 セブには日本料理店がたくさんあります。その代表格が、「呑ん気(NONKI)」と「一力茶屋(Ichiriki Chaya)」です。ふつうのフィリピン料理店よりかなり割高の料金ですが、セブ島で日本の味を堪能することができます。 たまに両店に行ってみると、ごくふつうの見るからに中流といえるフィリピン人の客の姿を目にすることがしばしばあります。 日本でも有名なカレーハウス「CoCo壱番屋」も、セブ市にオープンしています。昼時には近所の会

〈新・CEBU ものがたり〉新・人の暮らし(1)・洋服の寸法直し

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ひさびさにブログを再開することにします。 タイトルは全編、「人の暮らし」 世界にはたくさんの国々があり、たくさんの人びとが生きています。 国によって風俗・習慣・文化・宗教が異なっていても、人の営みに、さほどのちがいはありません。 喜び、怒り、哀しみ、楽しみを繰り返しながら、今日を生き明日を生き、そうして未来の時間へと流れていく。 かなりの交通量がある本道沿いに、見劣りのする一軒の店がある。(下の写真) ここは服の寸法直しを商売としている店です。(上の写真) ミシンに注目してみてください。日本製の「SINGER」です。ずいぶんと年季が入っていますね。 私が子供のころによく目にした記憶があります。5,60年も前のミシンが、ここセブ島では今も活躍しているのです。 この店は月曜から土曜までの毎日、午後から夕刻まで商いをしています。 リタという名のこのおばさんとは、もうすっかり顔なじみです。 今日は、セブ市にオープンした日本の「UNIQLO」で買ったポロシャツの丈を直してもらうために、また、リタと世間話でもするために訪れました。 「あーら、しばらくだねぇ。どうしてたの?元気?」 「リタはいつも元気そうだね。その元気を、少し、分けてくれないか?」 「ウフフフッ、あたしの元気でよけりゃ、いつでもタダで分けてあげるよ。今日は、なに?」 「ポロシャツがチョット長すぎるんだよ。丈を3センチ短くして」 初めてこの店にきたのは、昨年の8月ごろでした。 2018年の6月に完全移住してから半年くらいすると、あれよあれよと10キロ近くも体重が落ちてしまい、日本から持ってきた服という服が、ほとんど合わなくなってしまいました。 移住してすぐに当地で買った服も、全部ブカブカ。 今は少しずつ体重が増えつつありますが、といっても元にもどることは、もう無理でしょう。急激な食事の変化ーー朝から晩まで、フィリピン料理ーーだけを体に入れていたのが主因でしょうね。 身に合わない服は、知り合いのフィリピン人にあげたりしていたのですが、お気に入りの衣類だけは、いつか直しに出そうと、残しておいたのです。 あるとき、セブ市の有名なショッピングモール内の、それなりに定評のある店にズボン3本を持ちこんで腰回りの寸法直しを頼んだことがあります。 料金は日本円に換算すると5500円も取られました。当地の工場で働いているフィリピン人

2021年・日本の夏・雑感(後編)

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雨の後の道路冠水についてはすでに動画でご紹介しましたが、今回は以前とは違う場所の冠水の風景です。 散歩の途中のある風景 さて、雑用に追われているうちに夏が過ぎ、もう秋になってしまいました。 「日本の夏・雑感」という題名はもう季節外れですね。今年もすでに、あと3カ月強です。 インターネットで気になる記事がありました。 今回はその記事の内容を下敷きにして、私たちの日本と 極悪非道のヤクザ者国家であり、全人類の敵である中国共産党についての雑感です。 2021年6月16日、通常国会終了。中国に対する「人権侵害非難決議」は国会に提出されることなく、葬り去られました。 日本はまたもや中国にひざまずき、屈服してしまったとしか思えません。 中国から鼻薬を嗅がせられているのかどうかは定かでありませんが、日本の正当な論客たちの言によれば、誰もが認める親中派の自民党・二階俊博幹事長とこれまた中国に片思いをしている公明党の二者が、中国のご機嫌を損ねてはならん、と異を唱えたために、「人権侵害非難決議」はあえなく没になってしまったそうです。 中国による新疆ウイグル自治区におけるジェノサイド、チベット、南モンゴル、香港などで激しさを増す人権侵害に対し、欧米各国は足並みをそろえて対中非難決議を経て具体的な制裁へと向かっている折に、日本は単なる非難決議すら出せずに右往左往している。いつものことです。 朝起きたら歯を磨き顔を洗うが如く日々の日課をこなすように、中国は当然だといわんばかりに平然と、私たち日本の領土をジワジワと深く侵犯し続けています。 日ごとに月ごとに支配海域を拡大し、数年後か数十年後かは分かりませんが、このままいけば十中八九、尖閣諸島は中国に強奪されてしまいます。 台湾併合のためには武力行使も辞さないと公言している中国にしてみれば、尖閣諸島は、その近海の海底資源はもとより、軍事的拠点としても手中に収めたいところです。 2018年、中国は「中国海警局」の軍事組織化を手始めに、さらには「海警法」で武力行使容認を宣言し、今年の2月に発効しました。日本に対する露骨な恫喝です。 尖閣諸島近海の自国の海域内ですら日本の漁業者は安心して漁業ができない。日本は海底資源調査も思うようにできない。 これほどまでに日本の領土主権を踏みにじられてもなお、日本政府は「領土・領海・領空・資源を死守する」という国家と

2021年・日本の夏・雑感(前編)

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上の写真は文字どおり、読んで字のごとく、「アパテル」。アパートとホテルを組み合わせた名称です。 セブに長期滞在する機会があれば、ホテルなどではなく、「アパテル」とかタウンハウスを借りて住むのも一興です。 下は、完成直後のタウンハウス。(犬はどこにでもいますね) 2021年(令和3年)の日本の夏が終わりました。 新種のコロナウイルス変異株が猛威を振るう非常事態のなかで、一年遅れの「2020年東京オリンピック・パラリンピック」が敢行されました。 オリンピックの結果はメダル総数58個。内訳は、金27個、銀14個、銅17個です。パラリンピックはメダル総数51個。内訳は、金13個、銀15個、銅23個です。オリンピックもパラリンピックも圧巻の成績です。 日本中でコロナ感染者が日ごとに増加していき、大会関係者や各国選手団にも罹患者が出たにもかかわらず、競技の運営に危機的な状況をもたらすこともなく、無事に全種目の日程を終了させたことは、私たち日本人の誇りといえます。日本は世界に、日本の威信を示すことができたのです。 東京オリンピック・パラリンピック(以下、五輪) 開催までの道のりは実に険しいものでした。開催か中止かの是非が論じられ可否が問われ、世論は完全に二分された、というよりも、一部のマスメディア主導による反対勢力が賛成派勢力を封じ込めようとしている印象を強く持ちました。 セブ島にいて日本の様子を知るために私はパソコンのヤフーニュースや各新聞の無料電子版ニュースなどを利用しています。(無料で読めることは、何とありがたいことか) ごく限られた情報網の中でも、ヤフーニュースのひとつに、ひときわ目を引く記事がありました。 2020年6月に「神経過敏社会」というタイトルですでに掲載してありますが、SNS上での謂われない非難・個人攻撃問題です。 今回の被害者は、水泳の池江璃花子選手です。皆さんもよくご存知でしょう。2019年2月、白血病と診断された池江選手は10カ月の闘病生活を終えて2021年2月に復活を遂げ、オリンピック出場の座を獲得しました。 SNS上には池江選手への心からの温かい応援の声が数多く寄せられた反面、例によって、誹謗中傷やら罵詈雑言が、異常ともいえる口調で押し寄せたのです。 池江選手は政治的に利用されたという点で、普段私たちが目にする個人間のSNS誹謗中傷問題とは異なってい