ある村の風景です。適当な樹々に物干しロープを掛けて、洗濯物を干します。空き地が格好の物干し場になっています。 えっ? 女物のド派手な赤やピンクの下着類も外に干してあるのかって? あるわけないでしょう! 南国のフィリピンで、いかに開放的なフィリピーナが多いといっても、変態の出歯亀野郎はいるんですよ!! フィリピン だからといって、洗濯物をどこにでも自由に外に干していいわけではありません。都市部のコンドミニアムなどでは、美観景観を損ねるという理由で、市条例の規制を受けることがあります。 日本では当たりまえの物干しざおは、国それぞれの居住環境にもよるのでしょうが、ある物知り人によると、他国 では、あまりお目にかかれないようです。 フィリピンの洗濯事情については、私の知るかぎり、小金持ちでも富裕層でも、たとえ洗濯機があっても、手洗いが主流といっていいでしょう。 その主な理由として、とにかく、ほれぼれするほど、きれいになります。洗濯機で10回洗っても、手洗いには勝てません。しつこい汚れも心配ない。 洗濯機は一回の洗濯容量に限度があり、大家族の場合だと、何回かに分けて機械を回さなくてはならない。その点、手洗いなら一連の手作業を中断することなく、流れ作業でドンドンドンドコ進めることができる。 またフィリピンでは電気料金が日常の物価指数に比べて割高なので、手洗いのほうが経済的です 。 手洗いの段取りは、大きめのタライを最低2つ、洗濯板、汚れ落としのブラシに洗剤などを用意する。ひとつのタライで洗濯をし、もうひとつのタライで洗剤をすすぎ落とす。 全部洗い終えたら、ギュウギュウと絞らないまま、干す。 ボタボタ、ダラダラと水滴が止めどなく流れ落ちる。そんなことは、気にしない。あとは、強い陽射しにまかせればいい。 雨期に入ると、突然の降雨に見舞われることもよくあります。乾く寸前の洗濯物がびしょびしょになってしまう。でも、そんなことは、気にしない。 止まぬ雨はないから。また強烈な陽が射すのを待てばいい。 日本と同じようなコインランドリーが、 セブ島にも街町にあります。ほぼ常に何人かの客の姿を見かけます。 また一方では、洗濯屋もよく目にします。コインランドリーのものよりも少し大きめの洗濯機器を備えていて、洗濯物1キロあたりいくらの商売をしています。 場所によっ...